屋外を走行するバイクは車体に汚れが付着し、そこから錆が生じる可能性があります。軽微な汚れなら洗車で取り除くことができますが、洗車後の拭き取りを疎かにすると却って錆の発生リスクが増えるので注意しなければいけません。金属の錆は傷のある部分が空気中の酸素に触れ、緩やかに酸化が進むことで発生します。バイクのパーツも例外ではなく、走行中に生じた微小な傷から酸化が進んで錆が生じてしまうのです。
錆は見栄えが悪くなる他、パーツの耐久性を著しく低下させるので速やかに除去する必要があります。パーツの錆取りを適切に行うには専用の薬剤を使うのが効果的な方法です。
パーツを取り外し、汚れを取り除いたうえで錆取り剤を塗布します。
クロームメッキが施されたパーツの錆取りは再び錆が発生しないようにすることも重要なポイントです。そのため、まずはパーツを綺麗に洗浄して汚れを取り除きます。次に錆が生じている部分にやすりがけを行って錆を取り除き、そこへ錆取り剤を塗布します。傷を塞ぐのが錆の再発生を防ぐ条件なので錆取り剤はたっぷりと使います。その一方で塗り過ぎはメッキ部分の変色などの不具合を引き起こすので注意が必要です。錆取りと並行してメッキ加工も行うことになりますが、クロームメッキは高度な技術が求められます。素人作業ではムラの無い仕上がりにすることが非常に困難なのでプロの業者に依頼しなければいけません。愛車を錆から守るには日頃からお手入れを欠かさず、清潔な状態を保つことが何よりも重要です。