サイドカーの魅力や注意点

サイドカーは側車とも呼ばれるバイクの形態の一種です。バイクの車体の片側にひとつの車輪が付いた運搬車を装着した構造になっています。法律上はバイクの一種として扱われるので、運転には排気量に応じた自動二輪運転免許が必要です。サイドカーは自動車が高額だった時代に大量の荷物を運搬できる安価な車両として広く普及しました。現在では荷物の運搬よりも車体のデザインを楽しむ、嗜好性の高い車両として扱われる傾向があります。販売価格は車両によって異なりますが、平均するとバイク単体の二割から三割ほど高い金額で売られています。
運搬車単体を購入することもできるので、愛用のバイクをサイドカーに改造することも難しくありません。

サイドカー

その一方でサイドカーを安全に運転するには細心の注意が必要になります。サイドカーはバイクの片側に車輪付きの運搬車が装着されている特殊な構造です。車輪だけを見ると変形した三角形になっているので、走行時の重心が不安定になりやすい傾向があります。特に曲がり道を走る際の重心の移動は普通のバイクとは大きく異なるので、正しい運転方法を熟知していないと危険です。サイドカーは運搬車の分だけ重量も増えているので、ブレーキをかけた際の制動距離も長くなります。また、走行中は運搬車の方に車体が引っ張られやすいのもサイドカー特有の現象です。
車間距離を長く取りながらハンドル操作には十分に気を配るのが安全にサイドカーを走らせるための心得と言えます。